Good Design Presentation 2007
IAMASの展示を見た後、夕方からビッグサイトへGood Design Presentationを見に行く。いきなりオープン前に長蛇の列でビビったが、場内はそうでもなくゆっくり見て回れた。(多分土日は激込みだろうな)全部見て回るのも無理なのでコミュニケーションデザイン部門と新領域部門を中心にみる。
なんか大学関係の申請が妙に増えている。いろいろと知り合いの出品を見つけたが、その中でも発見してちょっと嬉しかったのがこれ。拓殖大岡崎研から生まれた「入院患児のための手術用プリパレーションの絵本」ほとんど研究始まった段階から活動のとり組みをたびたび見てきたので、ここまでちゃんとしたアウトプットにたどり着いていることに驚いた。リンク先の応援メッセージからも期待の高さが伺える。
数年間、岡崎先生らと行ったゼミ合宿で医療にコミュニケーションデザインがほとんど取り入れられてないという現実を知り、密かにその考え方を応援してきたので嬉しい。病気と戦う全国の子ども達がこの絵本で勇気づけられますように。(岡崎先生、恩田君お疲れ様です)

あと、もう一点ちょっと笑ったことなど。今年から審査委員個人による「私の選んだ一品」、つまり審査員賞みたいなものが新設されていたのだが、今年審査委員をやっておられた我らがCDコースの福冨先生セレクトの一品は・・・なんと「ニコニコ動画」(!)。ニコ動がなんでGマークを申請しているのかは理解に苦しむが、たしかにこれまでにないコミュニケーション形態を構築し、膨大なユーザを獲得したサービスではあるわけで。しかしそれを堂々と推薦するとは。漢だぜ・・・。ニコ動は初日の時点では展示PCもない、という適当さ。まぁそれはいいとして、どこらへんが"G"なのかはこの筒の横にコメントをつけて欲しいと思った。
さて、浴びるようにいろんな製品や作品を一通り見終わって帰りにちょっと冷静になれば、なんだかGマークの一部領域は混迷に入り込んでいくように見えなくもない。一般人からみたらほとんどこの展示会はデザインコンペの受賞作品展にしか見えないと思うが、実際はGマークとは審査料、展示料、そしてマークの使用量(年額数十万!)と結構なお金を自腹で出して、日本産業デザイン振興会という組織から「これはいいデザインです」という認定をもらうシステムである。
去年、毎日新聞の記事とその反論でも話題になったが、その是非を巡っては結構前からいろいろと議論されているようだ。この川崎和男と都築響一のやりとりは結構興味深い。
絶対基準には無理があっても、なんらかの基準を作らないと外部者にデザイナーがまっとうに評価されにくいというのはその通りだろうし、難しいな。でも特に最近できた新領域部門は、どの辺がデザインなのか正直よくわからないものも多い。
新領域デザイン」の「デザイン」の定義を、Gマーク運営側はなんらか持っておくべきだ。エンジニアリングで解決した事、システムソリューションで解決した事、単なるアイデアなど デザイン行為の解釈が柔軟すぎて理解に苦しむ。これにはまったく同感。
これは自ら「デザインの価値」を落としこめているのに等しいのだよ。
イソムラ式
昨今のデザインという言葉の拡散ぶりとその捉えにくさを見る思い。
まあ文句付けつつもこういうイベントではまとめて知らない製品に触れたりできるので、行く価値は感じるのだけれども。
会場のメインステージでは、なんか変なバンドがライブやっているな、と思ったら、(kojicozyの散歩日和によると)どうやらあれば某社のデザイナーの方々らしい。ステージ周辺に関係者の観客は多かったと思うけど、実際、一般の観客はみんな聞いてなかったように見えたし、失礼ながら閲覧の邪魔でしかなかったように思うけどなぁ。ステージに近い産学ブース部門はその大音量のせいで会話すら難しかったんじゃないかな。
