情報デザイン教育プロジェクト研究会

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DSCF6321.jpg 一週間前、先週の日曜日のこと。日本デザイン学会・情報デザイン部会で運営されている情報デザイン教育プロジェクト研究会に参加してきた。降り続く大雨の中、多摩美上野毛校舎に久しぶりに行く。
今回は情報系学部における情報デザイン教育の実践例からの話題提供ということで、研究会主催の植村先生(多摩美)から指名して頂き、武蔵工大の小池先生が小池研究室の事例を、僕が専修大学ネットワーク情報学部での事例を発表した。

 植村先生には、僕が教育学部出身ということに興味を持って頂いていたので、その辺の経験を活かした実践として、普段は陽が当たりにくい2年生の演習や課題における連続的な変化の話を中心にすることにした。具体的には視覚伝達デザインの基礎トレーニングとしての"グラフィックデザイン1"と、協調学習としての"CD総合演習"のふたつ。グラデザで過去積み重ねてきたことはそれなりに自信あるつもりだったけど、教育に関しては誰もが一言有るし、しかも参加者は錚々たる現場のベテランばかり。そんな中で若輩者が自分の手法を紹介するってのは誠に冷や汗ものな体験である。ましてインフォグラフィックスでは第一者の木村さんの前でしゃべることになろうとは・・・。(大汗)1時間ぐらい喋って疲れ果てた。

参加者の皆様、稚拙な発表でしたが、丁寧に聞いて下さりありがとうございました。

 今、デザイナー養成としてだけではなく万人のためのデザイン教育が必要であるという声が高まりつつある。そして全国の情報系学部や工学部で情報デザイン教育が始まっているが、学習者の前提能力が美大とは全く違うので、手法や教材含めてどこもまだまだ模索中と言っていいだろう。
 僕が情報学部の3年半の経験で自分なりに出した条件が、学生らのモチベーションや予備知識の無さをなるべく言い訳にしないこと。でないと、そこで話が止まってしまう。まして中学高校の学 習内容に落とし込むなんて永久にできなくなってしまう。無いなら作るしかないし、じゃあその学ぶことの面白さをどう作れるかが教員の腕なんだろうな、と。それをわざわざデザインと 呼ぶ必要もないが、曲がりなりにもデザイナーを名乗るなら、その経験を人が学ぶ活動の中に活かせずどうする、と自分に問い続けた。
 教育活動も壮大なフィールド ワークだと思うと意外と興味深い。学生らの観察や聞き取り調査から、何よりも大事な内発的動機が生まれうる各種要因を発見したし、人はそれぞれのストーリーの中に生きていることを学んだ。また、至れり尽くせりにすると安心して逆に考えなくなっていくデメリットも知った。その辺は日々勉強ばかりな気がする。(関連記事その1その2

 いろいろと興味深い議論を聞いたが、特に痛感したのが、ディスカッションの時に浅野先生があっさりと(苦笑) 言っていた「教員一人の努力だけでは結局限界がある」という言葉。それを乗り越える試みとして、例えば小池先生の研究室の事例は先輩後輩の繋がりというリソース を活かして学び合いが自然に起こるような組織や文化が築かれている点が、流石だなと思う。自分のところはカリキュラム的に仕方ないところがあるとはいえ、持続可能な形 態ではないわな・・・。ううむ。

 とりあえず、教育に関する情報交換としてはいまや研究会のようなフォーマルな場所でなくても有る程度はブログでも可能なわけで、もうすこし情報デザイン系の教育者同士の横の繋がりをいかせればな、と思う。こまめに教育活動を報告できるようにしたい(願望)。公開して再利用可能にしていくことで、誰かが自分のアイデアで改良していけるようなものになれば。

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このページは、kamihiraがOctober 7, 2007 2:45 PMに書いたブログ記事です。

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