EmoCal展終了御礼

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21日に2年生の演習発表会「EmotionalCALENDAR展」が終了しました。短い開催時間でしたが、ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございます。今回は人目に付きやすい場所だったせいか、学内で通りがかって来た感じのお客さんも結構いたようでびっくりです。さすが2万人もの学生がいる大規模大学。出展した2年生諸君、大変な演習だったと思いますが、お疲れ様でした。
学外の方にも雰囲気だけでも伝わればと、会場風景をウェブサイトにて公開してあります。よろしければご覧下さい。

さて、あの場で楽しそうに(?)発表していた学生らも、そこにたどり着くまでの道のりはバタバタ続きだったわけでして、今回の演習の舞台裏を少々ご紹介したいと思います。


発表作品については、「どこがカレンダーやねん」というとまどいが多く聞かれましたが、要するに「日々継続して書き込んだり使ったり想像したりする、特定の人向けのメディア」ってことで、なるべく定義は柔らかく考えてます。その代わり、それぞれのユーザーが感じるストーリーを議論ポイントとしました。

今年の演習路線は、自分なりに新しい挑戦でした。去年までのようにアウトプットに一定の制限をかけず、それぞれのストーリーありきで、それに沿った表現方 法とプロトタイプ技術へと指導できないものか、と。そもそも「情報の積み木」のような特殊な課題を考えたのは、短い演習時間に100人規模でそれぞれに フィードバックを返る仕組みにするためには、答えを有る程度揃えないと演習規模としてとして物理的に無理があったからなのですが、やはりデザイン教育の面 白さは学生らの新鮮な発想やリアリティの探索にあるわけで、そこを避けつづけるわけにはいきません。なので、こちらの負担が増えるのは覚悟で、多様な答えとのガチ ンコ勝負してみました。結果的に他の先生方(特に栗芝先生)とアシスタント達にも相当な負担を強いてしまいましたが、お陰様で全チームがそれぞれ独自の 成果物を展示することが出来て、なんとか最低限の目標には到達出来たように思います。毎週、定刻より3時間ぐらいづつ残業(笑)してもらった甲斐がありま した。

情報デザイン教育自体に参考事例が少ないこともありますが、一年生のような基礎的なリテラシー教育でもなく、3,4年生のような個別対応可能な専門教育でもなく、力を蓄える時期の2年生の演習は企画するのが実に難しいものです。いろんなマイナス条件が山ほどあって周囲に弱音吐きまくりの中(スミマセン)、しかし違う視点 からみれば、見落としていたリソースを見つけたりもします。例えば学部で積み重ねてきたプロジェクト指向学習のノウハウ。多すぎる学生数も企画展形式で目標を持たせれば、自然に競争が生まれて仲間意識も上がるのではないか、とか。また、隣のNSコースの飯田先生に
GAINER使いたいけど、予算足りないんですよねぇ」と相談すると
「ああ、じゃ、うちで使っている組み込み演習用の基板を流用しましょうよ。それだと半額ぐらいですみますよ。センサーで数値渡すだけなら余裕です。」
と快く協力してもらえたり。実際のところはこの基板の流用は簡単という訳にはいかず、学生らには相当四苦八苦させてしまい、費やした労力からは成功したとは言えませんでしたが、それでも学部の中で共通言語ができたってのは大きく意味のあることです。
そして、展示にいらして頂いた他校の先生方、学生さん達。企業の方。上級生、下級生。他コースの学生、他コースの先生方。学生が張り切って準備しても、お客 さんがいないと発表会は成り立ちません。拙いプレゼンの聞き役になってくださいましてありがとうございました。皆様が貴重な時間を調整して駆けつけてくださったっ て事は、我々の演習内容や教育組織に少なからず関心を持ってくださっていることだと思います。そういう貴重なネットワークの有り難さに気付かされま す。改めてお礼申し上げます。


ところで、土壇場での学生らの頑張りと成長ぶりについては、毎度のことながら「おおお」と目を見開かされるものの、僕自身の感動は年々薄れている気が・・・。2年前の大将 たちの演習の頃には、スイッチが入った瞬間の学生を見たのは初めてで、普段だるそうにしている学生らの目の色の変わりっぷりに心底驚いたものですが、まぁ、これは経験を重ねるってことで、ある意味仕方がないのかもしれません。
当時の感想を自分の過去ログから発掘。

モデルにしてもハンドアウトにしても、お金かからないようになるべく安くすませるかと思えば、自腹切ってでもこだわりを見せたり、演習室も設備もない中、条件の悪さを言い訳しないで、廊下や空きスペースでたくましくせっせと作業する姿には驚きました。
 ドリルの凶暴な音に興奮する男子学生にも、サンドペーパーで素材を慈しむように磨く女子学生にも、そうか、手はマウスを持つために作られたのではないのだと、人間は今でも本能的に「ホモ・ファベル」なのだと、改めて気付かされます。

情報の積み木展終了と演習雑感

もう2年も前のことになってしまいましたが、 これを読みかえすと当時の感動が蘇ってくる感じがします。この後、コースの歴史を重ねる毎にチーム毎に展示を工夫しようとする姿勢や、履修生全体での高揚感が文化とし て定着しつつあるのは、ちょっと嬉しいものです。学生らが発するパワーに、今年初めてCD演習に参加した福冨先生と鈴木先生は結構びっくりされてました。

そういえば、今年の演習はこの鈴木謙介先生の存在も大きかったと思います。中村学部長の代理というピンチヒッターで急遽非常勤をお願いしたのですが、いきなりの破天荒なキャラで学生をドン引きさせたり、かと思うと講評では気鋭の社会学者らしく切れ味鋭い論説で学生らをキリキリ舞いさせたりと、一緒に仕事しながらいろいろ学べて面白かったです。今回の演習テーマのような話をどこか で論じてもらえるのを楽しみにしてます。

あと、重要なポイントだったグループワーク編成の話やテーマの話を書こうと思いましたが・・・長くなってきたので項を改めたいと思います。
今日はこれから4年生の卒業制作発表会の準備です。




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このページは、kamihiraがJanuary 23, 2008 2:18 PMに書いたブログ記事です。

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