4人のデザイナーとの対話
Amazonマーケットプレイスで購入した「四人のデザイナーとの対話」(多木浩二著)が届いた。篠原一男、磯崎新、杉浦康平、倉俣史朗と錚々たるメンバーと多木浩二の対談集で、1970年代当時のデザイナー達が考えていた思想がまとめられた貴重な記録である。
1974年から80年代初頭にかけて、新宿御苑近くの原田喜佐商店ショールーム・壁装館の地下にあったスペースで"キサデコール"の呼び名を冠したセミ ナーシリーズが開かれていた。『四人のデザイナーとの対話』(1975/新建築社)はその最初期に催された4つのイベントをまとめた本。批評家・多木浩二氏がゲストクリエーターを迎えての対談の形式がとられている。
life: 空間デザイン読本
大学生時代に図書館で借りて真剣に読んだ経験があるのだが、自分で欲しくてもとっくに絶版になって買うこともできなかった。今頃になってインターネットのお陰で手に入れることが出来て嬉しく思う。神様ありがとう。思えばこの本で杉浦康平を知り、「図」が好きになったっけな。豊富な図像を題材に、人間を生き物としての根源まで遡り独自の謎かけと解釈を続ける氏の話は今読んでもスリリングで、あと3人の話はもうきれいに忘れていたが(笑)この人の部分だけは10年以上経ってもほとんどちゃんと覚えていた。
グラフィックデザインの講義で紹介している話もこの辺に出典があったりする。
本文より、一つ紹介。

4つの恣意的な線描が並んでいます。いまここで4つの無意味語「ラール、ピチキチ、ニュルニュル、タケテ」といった音をそれぞれに対応させられるとします。どういう組み合わせが自然だと考えられるか・・・。という問題です。 不思議なことにほぼ一致した答えが生まれます。音と大きさ感覚との照応関係。当時ほほー、と素直に驚いていたが(似たような図版を見た学生も大体そういう反応するよね)、その後、いろいろ勉強した結果、この現象は不思議でも何でもないことを理解し、自分なりに説明が付けらるようになったっけ。この事例は、二十歳ぐらいの頃の僕が認知に興味持つようになったきっかけの一つだった。
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