プロトコル分析/ロギングツール講習会
金曜日は、新横浜にてプロトコル分析講習会2日目に参加。この講習会は、横浜デジタルアーツの情報デザイン研究室が長年積み重ねてきた秘伝のユーザビリティ関連のノウハウを、研究室主宰の浅野先生のご厚意で複数の学校のゼミ向けに開いて頂いたもので、専修大学からは4年ゼミ生8名+3年有志3名+僕の12名で図々しくお邪魔してきました。この分野のプロフェッショナルの方(島村さん、易さん)を講師にお迎えした本格的なもので、ここまで充実したワークショップ形式の講習会がなんと無償というのは学生共々感謝しきりです。浅野先生、島村さん、易さん、どうもありがとうございました。学んだことは学生らがこれからの制作に大いに活かしてくれると思います。講習会は、素材準備編(5月2日)、第一回プロトコル分析書き起こし編(5月9日)、第二回ロギングツールOBSERVANT EYE編(5月15日)の3週連続で行われました。浅野先生が詳しくレポートしてくださってますので、ここでは講習会の感想とメモを。
・題材の一つだった某メーカの電波時計(※講師の三方が家電量販店で膨大な数の時計をいじり倒して選んだ)の設定ルールはこの上無くわかりにくく、「今の時間にあわせてください」という簡単なタスクすら被験者はみんな苦しんでいた。手がかりを探して試行錯誤しづつける様を改めてビデオで追うと大変興味深い。画面が返すフィードバック情報が手がかりとして如何に重要か思い知る。
・今回は予定より人数が多かったため(うちの学生が多かったせいもある・・汗)、準備編で一部学生だけでユーザテストの映像データを作成しておき、解析の手法を中心とするというメニューだったが、やはり最初にユーザテスト本番に参加していたかいなかったかは、解析時の気持ちに差が出るのかもしれない。また、今回はできかったが、分析する前に対象物をよく触り自分で確認してみることは本来は重要とのこと(易さん談)。
・専用に開発されたロギングツールは分析を効率化してくれるけれども、画面に反応してボタンを押すより、映像の停止と再生を繰り返しながら手書きでコツコツとプロトコルを書き起こしていくほうが、ユーザの行動に入り込みやすく集中力は高いとのこと。なるほど・・。確かに一日目の緊張感に比べて二日目の方が学生らに疲労が見えた。
・製品やシステムは、マニュアルを見なくても有る程度試行錯誤で操作のルールを学習していけるように作ってなくてはならない。同様にウェブだって滞在時間の中で訪問者の活動との動的な関係にあり、決して止まった世界に存在するわけじゃない。こういった解析の経験は作り手が発想の元にする訓練としても有効だと思う。テストや観察は、最終段階じゃなくて設計プロセスの円環の一部なのだ。
・発話の解析は実に地道な作業だけど、はっきりとデータで確認できるので他人への説得力も強い。メソッドとしてちゃんと体得すれば学生にとっても相当な武器になりそう。実際、浅野先生の研究室の学生さん達は研究室で身につけた技で企業との共同研究を活発にやっており実績も多く残しているそう。我々の学校でも教室で閉じるのではなく、実践のことをもうすこし考えていかなければ。今度のカリキュラム改訂に向けて、こういった演習を育てていけるようにラボの環境を整えよう、とひそかに誓った。
・参加者への事後アンケートによると「バックグラウンドの違う人と話して、視点が違うのに驚いた」という意見が非常に多かったとのこと。ふむ、デザイン系の学生が多い中、この点、うちの研究室のNSコース陣は貢献できたのかな?。普通に生きているとついつい自分の解釈が当たり前って思いがちなので、多様な見方を知れるのはいいことです。
・最後の懇親会の頃には、だいぶ疲れていたようだけど、みんな「とても勉強になった」と言っていて良い機会に恵まれたと思う。いつも甘えてばかりではなく、僕の方でもなにか企画しなきゃな。
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