PROJECT2008中間発表会

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土曜の午後、3年生のプロジェクト中間発表会が行われた。例年は3つぐらいのグループが一部屋に集まり、口頭プレゼンテーションと質疑応答というパターンだったのだが、それじゃフィードバックが足りないって事もあり、今年は全22プロジェクトが一斉にみれるパネルセッション形式での中間発表会を実験してみる。運営する側としては段取りが例年の何倍も大変で目が回った。(自分でやってみて分かったが、いかに去年の実行委員会が優秀だったかだな)でもその分、どのプロジェクトも気合い入れた発表の準備してきていて、中間経過時点としてはまずまず、といったところ。

今年のプロジェクトは、過去に学部の中で積み重ねられたグループワークのノウハウやヨコの関係が生きてきたらしく、どこもそれなりにいい仕事しているようだ。M先生が「教員がぼやぼやしているうちに、ヘタすると彼らは教員よりもうまくやる方法分かっているかもよ」と言っていたが、そうなのかも。彼らもダテに演習で苦しんできたわけじゃないってことか。

各取り組み内容は紹介しきれないので、とりあえず自分の担当分だけ。
IMG_9796.jpg我々のプロジェクトは「PacPac:Augmented Reality技術を用いた親子間共遊ツール」という発表。奇しくもマーケティングの調査にアイマークレコーダを利用している江原先生のところと同部屋。視覚デバイスつながり。

各部屋入り口のサインや発表会ポスターをCDコース2年のTさんがつくってくれました。ネ学とは思えないエレガントな色遣い。忙しい中サンクス!



IMG_9905.jpgブースでは、企画内容のパネル説明と同時に、AR技術を体験してもらうために簡単なデモも同時に行っている。机の上の黒いスクエアの位置関係を変えていき、ある位置関係のときにカメラ画像にリアルタイムにCGが合成されるというもの。

パネルの台にハリボテ感が漂うのは、まあ中間ということで見逃すか。

IMG_9825.jpgカメラを通した画面はこんな感じで、真ん中にキャラクターが合成されている。ARtoolkitというライブラリが公開されていて、簡単なCGを出すだけだったら手軽に実験が可能だ。
参考動画:ARtoolkitで初音ミク

IMG_9827.jpgで、問題はARではなくて、何をやるのかってことなわけだが。企画を簡単に解説すれば、ARを利用してある出来事に対する見方の違いが浮かび上がる仕掛けをもった体験型装置を作り、それを親子で体験してもらい、体験後に解釈を話し合ってお互いの理解を深めていく、というもの。親と子は理解し合っているようで理解し合ってないことも多い。一緒に遊ぶこと(共遊)を通してそれぞれが思いこんでいる相手のことを考え直すきっかけを作ることを狙っている。

前期のほとんどは、事前調査や議論に時間を費やしているが、今年の指導のテーマは「調査を元にした発想」だった。昨年度までの全体のプロジェクトの進め方を見ていても、どうも我々の学部のプロジェクト学習は、力一杯話し合う割には、ねらい所を踏まえた根拠のある発想が弱く、そこが気になっていたので、ちゃんと考え方のプロセスを納得してもらえるような発表を目指した。学生らは生のデータを探して積極的に学外に出て行き、自分自身の体験分析、参与観察、インタビュー、アンケート、文献調査など合計で7〜8回ほどの調査を行ってそこで得た「気づき」を深めながら企画を進めてきた。(以前紹介したこども施設でのフィールドワークもその一環)この壁に貼った手書きの模造紙は、各種調査結果と考察を繋げたメンバー間の意思決定の過程である。綺麗ではないが、一生懸命さが美しい。

途中、前に進むのに必死なあまりまとめるのを放置していた割にはしっかり外部化できてたんじゃないでしょうか。こう一覧することでなにより自分たちこそが、前期に何をしてどういう風に考えてきたか、ってことをちゃんと理解できるんだと思いますよ。その順番が分かっていれば、次の経験の際には三倍速で活かせるはず。

メンバーのほとんどがここしばらく不眠不休だったようですが、お疲れ様。
まだまだ問題山積みですが、後半戦も頑張っていきましょう。


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ロビーの会場風景。活発に意見交換する3年生たち。卒業生や他学年もちらほらと来てくれ、なかなかの賑わいでした。

ところで、全体の感想として思ったのが、純粋なシステム開発やデータ分析はかなり減って、人に対して何が出来るか、という問題を探っているところが増えていること。他コースの学生が主体のプロジェクトでもコミュニティデザインだったりインタフェースだったりの問題意識になりつつあることに非常に驚いた。これに答えを出そうとしたら、情報教育でありながらも、結局のところテーマは広い意味でのデザインになっていく。(これって、他大学の情報学部はどうなっているんだろうか?)

もちろんデザインをやるのは悪くないが、甘い答えですませちゃいけない。なんちゃってにならないようにしなきゃね。

参考
TAをやってくれているY国大の博士課程に在学中のH君が学内ブログにレビュー書いてくれてます。詳しい。
たろぐ:プロジェクト中間発表会にお邪魔してきました



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このページは、kamihiraがJuly 27, 2008 2:07 PMに書いたブログ記事です。

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