November 2008アーカイブ

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この日は秋晴れの青空が綺麗でした。
なんだかバタバタと毎日を過ごしてますが、とりあえず生きてきて良かった。
神様ありがとう。

昼休みに、借力の谷口さんのブログを読んでいたところ、「カラマーゾフの兄弟」からの興味深い引用が。

「自由だとか、自由な知恵だとか、科学だとかは、彼らを
ものすごい渓谷に連れこんで、恐ろしい奇跡や、解きがたい
神秘の前に立たせるため、彼らのうちで頑強で獰猛な者は自殺
してしまうし、頑固であっても弱い者は互いに滅ぼし合うだろう」

そして実際に先進国?ほど自殺が増えている。
所有と選択肢の多さが悩みを生んでいるのだろうか。
選択肢が多いほど、間違ったと思うことが多くなってしまうのかな。
このへんの構造がどうしても知りたい。

---小室と聖フランシスコ

何かを得たことが悩みを増やしていくって逆説は、最近僕もずっと引っかかっているんだよな。情報学部に勤めている以上、今後の情報社会に対する姿勢の取り方として、その辺の問題を考えないではいられない。

しかし、悲観的になって所有を減らしたところで悩みが減るわけでもなさそうだし、ゼロかイチかの極端なことを思いこんでしまうのもどうかと思う。人間には精神的な面にも恒常性が備わっているらしい。その辺が不思議に思うし、だからこそ面白い。

引っかかっていた部分にくっついた断片的な記憶が浮かんでは消えて、まとまらないので、とりあえず保留。答えはいつか自分で見出そう。

make1.jpg 「Making Things Talk -Arduinoで作る「会話」するモノたち」

先日のMake: Tokyo Meeting 02で先行発売されていたそうで、SAのyasui君がいち早く会場でゲットしてきて嬉しそうに教えてくれた「making things talks」の日本語版書籍。Arduinoの詳しい解説やサンプル事例が豊富に載っていて今度注文しようかと思っていたところ、監訳者の小林さんから献本いただきました。どうもありがとうございます!是非、試して遊んでみたいと思います。

ちょっと前には、出版社が消えて絶版になっていた「+GAINER」がオーム社から再発売されたとのことで、こちらもいただいたのですが、こういった分野の参考書籍が売られつづけるのは有り難いことです。

ついでに、宣伝に協力。
 フィジカルコンピューティングの発信地でもある、IAMASのGANGU Projectのみなさんの展覧会が開かれる模様です。

■IAMAS Gangu Project - Work in Progress
2008年12月25日〜27日 11:00~19:00
六本木AXISギャラリー

IAMAS Gangu Projectのブログ



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望月先生の教育支援システム総論のゲスト講演として、八重樫先生(立命館大)が来られることを知り、こりゃ聞き逃せないと急遽土曜に大学に行ってきた。その価値を知る人間は、休日出勤してでもこういう機会に勉強するのだ。教室には山下先生と松永先生も来られていた。学生は何人か休んでいたかも。

八重樫先生は、前職の武蔵美の教員コミュニティで栗芝先生や現・未来大教授の寺沢先生と関わりが深い方である一方で、今では望月先生の研究パートナーでもあったりして、世間は狭い。
突撃!隣の研究者:八重樫文先生
突撃!隣の研究者:望月俊男先生

ロッカーのような黒ずくめの風貌と鋭い眼光は強面そのもので、当初学生は圧倒されていたようだが、講演では現在開発中の「若年看護師に向けたe-ラーニング教材」のデザインを事例にして、とても優しく噛み砕いてお話ししてくださった。

医療の現場が疲弊していることは最近よく耳にするが、それだけではなく制度が変わったせいで、実践的な現場の知識を伝達する中堅看護師との若手看護師との人数のバランスが取れておらず、若手はやる気があっても忙しい中では安全な対処策や危険察知の事例を学ぼうにも学ぶ機会が少ない、という問題があるんだそう。そこで八重樫先生たちのチームは、現場で使える知識を看護師の業務手順に合わせた形で、かつ学習への能動性や継続性を引き出すような面白いe-leaning教材を目指して開発している、というお話。

まず、ニーズとして抜群にいいところを突いているな、というのが第一印象。通常の看護の教材にエンターティンメント性は少ないと思うが、今回見せていただいたものはDSのパッケージソフトとして普通にあってもおかしくないほどにキャラ設定も作り込まれていて、確かに若い女の子達が業務で疲れて帰ってきたとしても、余暇に学びたくなるような十分な魅力を持っていたと思う。検討段階のスケッチや開発中のプロトタイプを多く見せていただいて興味深かったが、特に「自分からやりたくなる」ための、かっとんだデザインコンセプトに一番唸らされた。そこまで思い切って舵取りするあたりが、流石。まだ開発途中だそうだが、これは公開されたら評判を呼びそうだ。

八重樫先生の主なテーマは「デザインの知見をまだあまりデザインの考え方が浸透してない分野に持ち込んでその有用性を示すこと」だという。デザインスピリッツを武器に未踏の分野に果敢に切り込んでいく姿は、そのロッカーな外見以上に挑戦に溢れている。

大学の学務も相当に忙しいはずなのにな。
負けないように自分も頑張ろう、という気になった、土曜の午後。

八重樫先生のブログ記事
kazarblog:ゲスト講師と呼ばれて

#今日会った数名の学生らに聞くところによると、ちゃんと響いていたようですよ。お忙しいところお疲れ様でした。

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金曜の夜のこと、TubeGraphicsの木村さんに誘っていただいて、南青山のライブハウスで行われた松田行正さんの新刊出版パーティにお邪魔してきた。松田行正さんは僕がデザインを志した頃、その硬派かつ知的なグラフィックスの作風で憧れだった人である。グラフィックデザイナーとして著名な方である一方で、牛若丸出版という小さな出版社を主宰されており、図像マニア心を刺激するコンテンツの本を毎年のように刊行されている。一般の書店には出回らないので普通の人にはあまり知られてないかもしれないが、僕みたいなファン層は毎回速攻で購入して、内容だけじゃなく凝った造本を触り倒しながら愛でてしまう、まあそんな種類の本ばかりだ。

本日は最新刊「et」 の出版を祝うもので、会場には多くの関係者が詰めかけていた。etとは、英語のandに当たるラテン語で、 昔、早書きが進んで変形した結果、今の「+」や「&」の記号が出来たのだという。 今回の本は、そんな文字や地図や音楽の種々の記号の成り立ちが128個も掘り下げられ、その変遷が解説されているというもの。

松田さんによる解説を聞いた 後に、本を読んでいると、松田さんが話されているような感覚に襲われるのが不思議である。製本を担当された方の解説があったが、ポイントとなる表紙の巨大なシールを含め本のあちこちに実験的な仕掛けが施されていて、作り手側の相当なこだわりが見える。トラブルが発生したりで、この日配布された初期バージョンのもののままで発売できるかどうかはまだわからないそうだ。(まだ店頭には並んでない)

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財布を忘れたことに気づき、研究室の貯金箱(小銭入れ)を開けたら、なぜか中から小判の形をした古銭、天保通宝が出てきてビックリした。そういえば、以前実家で譲ってもらったものを入れておいたのだっけ。すっかり忘れていた。

天保通宝は江戸末期の通貨で、今に換算するとおよそ¥2000〜¥3000ぐらいの価値があったらしい。姿成り(長い辺はおよそ5cmもある)からはもっと高そうな印象をもつが、以外とショボい。ちょっと検索してみたら、面白いことに、幕府が正式に発行したものより各藩がこっそり密造したものが現在の古銭取引では値打ちがあるという、古銭マニア界隈の話。ちなみに僕が持っているものも、おそらく薩摩藩が作ったパチモノ銭なのだが・・・、偽物にプレミアつくなんて貨幣の価値ってよくわからないな。

ずっしりとした20gを指で感じながら、ふと、この硬貨を使って支払いしたであろう江戸時代当時の人々の買い物の様子を想像する。現代の電子マネーは貨幣の物質性をはぎ取って合理化したが、支払い時にあったはずの重さのやりとりは、今は何に変化したのだろうか。

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職場近くのコンビニのドアに、防犯用の身長目印のシールを貼ってあった。不審な人物がドアを通過するときに、おおよその身長がわかるという簡単な仕掛け。くたびれ具合からみると施されて結構たってそうだが、そういえばここでは全然目に入らなかったなぁ。もうちょっと普段の観察力を高めるべし。

朝の散歩

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1限の登校ラッシュが引いた後、歩いて生田緑地へ。朝日に照らされて朝露が蒸発していく様子を感じれて気持ちいい。久しぶりに来てみたら、いつのまにか緑地も紅葉していた。
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「上平君はメンタルな調子がブログにもろにでて分かりやすいね」と、フォーラムの懇親会時に某先生から言われた。うーん、確かにその通り。最近全然書いてないが、忙しいわけじゃなくなんだか"書く元気""がないだけなのだよな。いろんな方から励ましていただいて恐縮です。有り難うございます。しばらく内容薄くなると思いますが、他愛のないメモ程度を細々と綴りたいと思いますのでよろしくお願いします。

さて今日は休日出勤して、仕事の合間に2年生のコース演習のとあるグループの企画ミーティングに立ち会い中。この演習は明日が中間プレゼンなのだが、自ら志願して休日に大学来て発表前にちゃんとチェックうけるとは、なかなか大した気合だ。難しくても自分たちの頭で考えを生み出していくことに喜びを感じ始めたようで、つまらない案で妥協するのも悔しいらしく、こんな土壇場までメンバー全員隣の部屋でうんうん唸っている。つき合うこちらも大変なのだけど、実は教員はそういう学生達らが発するパワーに支えられていたりもする。

この迷走する議論がまとまる瞬間は、たぶん彼らの4年間の学習経験の中でも重要なところになるだろうし、ちゃんとタイミング逃さずすくいあげておくべきかな、って感じていたら、タイムリーに中原先生のブログに「教育的瞬間」の概念が紹介されているのを知った。ふむ、なるほど。やはり教育ってものは状況の中にあるのだよな。彼らも延々一日中議論しているが、その中で最小にして最大のアドバイスする頃合いを読んでみるかな。ちょっくら様子を見に行くか。

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