貯金箱から天保通宝と10円玉

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財布を忘れたことに気づき、研究室の貯金箱(小銭入れ)を開けたら、なぜか中から小判の形をした古銭、天保通宝が出てきてビックリした。そういえば、以前実家で譲ってもらったものを入れておいたのだっけ。すっかり忘れていた。

天保通宝は江戸末期の通貨で、今に換算するとおよそ¥2000〜¥3000ぐらいの価値があったらしい。姿成り(長い辺はおよそ5cmもある)からはもっと高そうな印象をもつが、以外とショボい。ちょっと検索してみたら、面白いことに、幕府が正式に発行したものより各藩がこっそり密造したものが現在の古銭取引では値打ちがあるという、古銭マニア界隈の話。ちなみに僕が持っているものも、おそらく薩摩藩が作ったパチモノ銭なのだが・・・、偽物にプレミアつくなんて貨幣の価値ってよくわからないな。

ずっしりとした20gを指で感じながら、ふと、この硬貨を使って支払いしたであろう江戸時代当時の人々の買い物の様子を想像する。現代の電子マネーは貨幣の物質性をはぎ取って合理化したが、支払い時にあったはずの重さのやりとりは、今は何に変化したのだろうか。

そんなことを考えていたら、関連して以前準備したまま放置したネタを思い出した。下の写真は数年前、学生に頼んで集めてもらった、各年の刻印のある十円玉の集まり。

10yen.jpg
まわりにギザギザがついていた昭和27年からピカピカの光沢が残る平成20年まで、順番に並べていくと、1mmの厚さの中に微妙な時間の年輪が浮かび上がる。人々の手を介してあちこちを旅しながら、すこしづつ劣化していくブロンズ色のグラデーションは、汚れに見える一方で、なんだか想像力をかき立てられて美しい。

これをコンビニのアルバイト中にせっせと集めてくれた当時の学生も、今じゃもうお母さんだそうで。時間がたつのは早い。


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COMMENT(2)

ishii :

なつかしいです、その十円玉たち。
それを集めていた頃が、今となってはすごく昔のことのような気がします…

娘が生まれて三週間になりますが、赤ちゃんの成長の早さには本当に驚きます。

kamihira :

おー、元気ですか。
いつかお子さんの顔を見たいものです。

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このページは、kamihiraがNovember 20, 2008 5:07 PMに書いたブログ記事です。

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