「デザインの考え方を異分野に持ち込む」ー八重樫先生講演

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望月先生の教育支援システム総論のゲスト講演として、八重樫先生(立命館大)が来られることを知り、こりゃ聞き逃せないと急遽土曜に大学に行ってきた。その価値を知る人間は、休日出勤してでもこういう機会に勉強するのだ。教室には山下先生と松永先生も来られていた。学生は何人か休んでいたかも。

八重樫先生は、前職の武蔵美の教員コミュニティで栗芝先生や現・未来大教授の寺沢先生と関わりが深い方である一方で、今では望月先生の研究パートナーでもあったりして、世間は狭い。
突撃!隣の研究者:八重樫文先生
突撃!隣の研究者:望月俊男先生

ロッカーのような黒ずくめの風貌と鋭い眼光は強面そのもので、当初学生は圧倒されていたようだが、講演では現在開発中の「若年看護師に向けたe-ラーニング教材」のデザインを事例にして、とても優しく噛み砕いてお話ししてくださった。

医療の現場が疲弊していることは最近よく耳にするが、それだけではなく制度が変わったせいで、実践的な現場の知識を伝達する中堅看護師との若手看護師との人数のバランスが取れておらず、若手はやる気があっても忙しい中では安全な対処策や危険察知の事例を学ぼうにも学ぶ機会が少ない、という問題があるんだそう。そこで八重樫先生たちのチームは、現場で使える知識を看護師の業務手順に合わせた形で、かつ学習への能動性や継続性を引き出すような面白いe-leaning教材を目指して開発している、というお話。

まず、ニーズとして抜群にいいところを突いているな、というのが第一印象。通常の看護の教材にエンターティンメント性は少ないと思うが、今回見せていただいたものはDSのパッケージソフトとして普通にあってもおかしくないほどにキャラ設定も作り込まれていて、確かに若い女の子達が業務で疲れて帰ってきたとしても、余暇に学びたくなるような十分な魅力を持っていたと思う。検討段階のスケッチや開発中のプロトタイプを多く見せていただいて興味深かったが、特に「自分からやりたくなる」ための、かっとんだデザインコンセプトに一番唸らされた。そこまで思い切って舵取りするあたりが、流石。まだ開発途中だそうだが、これは公開されたら評判を呼びそうだ。

八重樫先生の主なテーマは「デザインの知見をまだあまりデザインの考え方が浸透してない分野に持ち込んでその有用性を示すこと」だという。デザインスピリッツを武器に未踏の分野に果敢に切り込んでいく姿は、そのロッカーな外見以上に挑戦に溢れている。

大学の学務も相当に忙しいはずなのにな。
負けないように自分も頑張ろう、という気になった、土曜の午後。

八重樫先生のブログ記事
kazarblog:ゲスト講師と呼ばれて

#今日会った数名の学生らに聞くところによると、ちゃんと響いていたようですよ。お忙しいところお疲れ様でした。

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専修大学での僕の授業に参加していただいた上平先生のブログで、授業内容についてご紹介いただいた。どうもありがとうございます。 kamihira_log: 「... 続きを読む

COMMENT(2)

ありがとうございました。
少しでも、ほんの少しでも、学生さんたちに響くところがあったならうれしいです。

fukuda :

八重樫さんは、私がムサビ(デ情の大学院)に入学する前年に助手を辞められていたので、学校でお会いすることは少なかったですが、いつも先生方から活躍を聞いてました。
研究者としても、道産子としても、そして同窓生(実は同じ札幌の美術予備校に通ってました!!)として憧れの存在です。

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このページは、kamihiraがNovember 23, 2008 10:30 PMに書いたブログ記事です。

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