PROJECT2008 EXHIBITION終了と来場御礼

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 project2008.jpg疲れが出て、ここ数日ちょっと体調を崩しておりました。報告が遅くなりすみません。土曜日に本年度の3年生のプロジェクト発表会(PROJECT2008 EXHIBITION)が終了しました。年の暮れのお忙しい中、辺鄙なキャンパスまでご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。未熟な発表会でしたが、たくさんの方に来ていただいて感謝の限りです。学外の皆様から直接頂きました率直な御意見は、学生らの心の中にも大きく残ると思います。


 そして4年生、2年生有志で組織された実行委員会の皆さん、お疲れ様でした。去年と同じ会場ということで、電源もスペースも何もかも不明でゼロから検討していた前回よりは落ち着いて準備できたところもあると思いますが、それでも会場設営して告知して進行してと、お客さんを迎えられる全体設計を行いそれをきちんと実行できたのは、自主的に協力してくれた皆さんのお陰です。 2年生も4年生も自分たちの演習や研究もある中、こんな大変な運営に首を突っ込むことで人一倍大変な日々を過ごすはめになったわけですが、その限られた時間にベストを尽くそうとする姿は頼もしかった。特に委員長のO君、いろんな調整に関しては丸投げしてしまい申し訳ない。本当にお疲れ様でした。来年度も君たちのように自分たちのコミュニティのために貢献を厭わない学生がいてくれると嬉しいのですが。


 そして最後に、出展した3年生もお疲れ様でした。今年の学年は主体性の強い学生が多かったせいか、プロジェクトが組織される前に学生提案企画に関する交流会を自主的に開催したり、中間発表後にプロジェクト対抗スポーツ大会が開催されたりと、例年にまして強烈なプロジェクト間の競い合いが起こっていたようですが、そういうお互いを高め合う熱気が学年全体に波及して一年を駆け抜けていったように思います。設備も予算も乏しく、指導してくれる教員も上級生も少ない、もらえる単位もたったの通年1コマ4単位、という限られたリソースの中で、若さゆえの底なしの「パワー」という取り柄でここまでやったってことは、高く評価できるとおもいます。受け身的な学びの態度では絶対に到達できていない。メンバーが共鳴し合い、お互いに学びあっていた結果でしょう。
 今週末にリフレクションとしての最終報告会での口頭発表・活動報告書の制作があり、それぞれのプロジェクトごとの外部発表がありと、まだまだプロジェクト活動は終わってませんが、とりあえず演習としては一段落。お疲れ様でした。発表を通して得た経験をきちんとまとめて、今後のために役立てもらえればと思います。

 さて、発表会を見た全体の感想としては、まずグラフィックデザインの担当者として、全体的にパネルや配布物の細部のクオリティが少々上がっているのが確認できたのは、ちょっと嬉しかった。この辺に関しては2年生時に演習で指導しただけで、今回の発表会では自分のところのパネル以外は全く関わってないが、何の情報を掲載してどう加工するかを、自分たちで考えて応用できているってことなのかな、と。
 その一方でもっと大事な成果物の企画内容に関する広い意味でのデザインとしては、まだまだ道険しという感じではあった。新しい刺激や可能性を感じるテーマが少ないという感想を来場者から聞いたが、それは学部3年生の9ヶ月間の演習でできることとできないことがあるので一旦置いておくとして、「ただ作りました、だけに終わってやしませんか」という指摘はもっともだ。毎年指摘されて苦い思いをし続けながらも、多くのプロジェクトが自己目的化してしまうことから逃れられてないこと。それについて、作り上げるのが精一杯で余裕がない、という以外の理由をここ数日間考えてみたのだけど、これはやっぱり我々の学部のPBL(プロジェクト型学習)の仕組みの問題なのだろう。

 今年見た場合に限れば、多くの学生は限界値を振り切るほどのパフォーマンスがでていることは事実。(むしろ一致団結の高揚感に取り憑かれやしないか余計な心配してしまうぐらいだ) だが、必死で走っている時に自分の姿や目的地が見えにくいのと同じで、プレイヤーである学生が自分たちだけで修正するのは難しい。うちの学部の場合は教員数が少ないという事情もあり、学生が自分たちで企画し、自分たちだけで空き時間を縫ってミーティングを進めていく形式なのでなおさらその辺の問題が顕在化されてしまう。
 教員の関わり方がこれまでとがらりと変わればまた違う可能性もありうるのだろうけど、今の多くの教員の忙しさの中でこの演習だけにリソースを投入するのはあまり現実的ではないし、それに、あのパワーはそういった状況の中で「自分らでやるしかない」という必死さ+やりがいによって編みだされているとも言える。なので介入を増やせばいい方向にいくとは一概には言えなさそうだ。
「学生だけでここまでやっているのはすごいね」と褒められるのは、その裏ではじゃあこの演習においての教員はどう関わるべきなのか、って問いが同時に突きつけられてもいる。うーむ。今のところの改善策のひとつは、外部発表や報告会を通してなるべく多くの視点や評価を入れて、自分たちの立ち位置を多角的に問い直すことを徹底していくしかなさそうだな、ってこと。もうひとつは、自分で出来ることとして2年生の演習で種を蒔いてみた。もうすぐ1月にその芽が出るだろう。

 いろんな問題を抱えて悩みは多いが、学生らがこの演習を通して相当に成長しているのは事実だし、その辺はポジティブに捉えるとしよう。もう来年度のプロジェクトが徐々に動きだしている。今年の2年生からは、学生提案企画がなんと18個(例年の倍以上)も出たようだ。受け身で待っているだけじゃなくて自分たちから先に動こう、という文化ができつつあるのはとてもいい傾向だと思う。

candy.jpg写真は、搬入日のCANDY PROJECTのみなさん。寒空の中で、女の子達も重たい合板をせっせと大量に運んでいた。「前例のないことに挑戦する」とリーダーの子が宣言していて一体何が起こるのだろう、と思っていたら、ゼミ室の中に小宇宙を作り上げてしまった。


追記:
ご来場くださった方が、ブログに書いてくださいました。
星野君kojicozyさん、浅野先生吉橋先生、どうもありがとうございました。



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COMMENT(2)

「前例のないことに挑戦する」・・・すばらしいですね。
「新しいこと」に躊躇する学生が多い(美大のデザイン学科でも)中で、こういうことを宣言する学生さんがいるのはとても心強いです。

イノベーターっていうのはこういうところから生まれるんですよね、きっと。(^^)(^^)

kamihira :

大変遅くなりましたが、どうもありがとうございます。
宣言するだけではなく、もうちょっと内容を伴ってお見せできるように頑張ります。

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このページは、kamihiraがDecember 18, 2008 8:36 PMに書いたブログ記事です。

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