March 2009アーカイブ

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かなり出遅れたが、先週末にあった情報デザインフォーラム@千葉工大についての記録。ちゃんと残しておかなきゃね。

今回の基調講演は元Apple Inc.の増井俊之氏で、4月から慶応SFCの教授になられる直前という忙しい合間を縫ってお話しに来てくださった。90分間の講演では、柔軟なアイデアと高度な技術で積み重ねてきたクリエイティビティを拝見させて頂き、大変興味深いものだった。会場はキャンセル待ちが大勢でるほどの満員の熱気で、淡々と話される増井流のインタフェースの哲学にみんな聞き入り、紹介される独自のソフトウェアのデモに、誰もがしばし感嘆の声を上げた。(当日の内容については、フォーラムの記事リンク集をご覧ください)


増井さんの発想の秘訣として、丹念に世界中の研究をサーベイされていることもさることながら、山や海や音楽や酒やその他多くの趣味を持たれていることがあるんじゃないかと思う。集中して開発したり考えたりしながらも、適度にリラックスの機会を持ち、考えを再構築しているってことなんだろうな、と。

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アマゾンから届いたまま読もうとして机の上で待っている本が貯まっている。全部楽しみだし今すぐ読みたいんだけどな・・・。まずはその前に書かなきゃならない原稿すませないと(汗)今週は飛ばす!ことができなきゃマズイ。

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写真は、フィレンツェのミケランジェロ広場で見たダビデ像と夕焼け。
イタリアの街は美しかった。

帰路の飛行機の中で、「なぜデザインなのか」(原研哉・阿部雅世)を読み返す。阿部雅世はミラノで長年デザインの仕事をしていた人で、この濃い対談の中では、なぜイタリアのデザインが優れているのか、その文化的な要因について深く言及している。1年半ほど前に発売された直後に読んだけど、旅の余韻が消えないうちに読みかえしたくて、重いのを我慢して手荷物に混ぜた。一冊の本を味わうには、タイミングを逃さないことも大事だ。

阿部 「ものをつくるということは、生活文化をつくることである。そこをきっちりおさえているところが強いのだと思います。ものをつくって提案できる国はたくさんありますが、ものをつくって生活を提案できる国はあまりない。イタリアは、たとえば家具なら家具を通して新しい生活の仕方、新しいヴィジョンを売ってきたわけです」(P174)

海外を見ることで自分の姿が見えると言うけど、ちょうど良いタイミングでデザインに対する気持ちをふりかえることと、これからやっていかなきゃならないことを考えることができた。キャッチできる自分の感覚さえあれば、問題は無限に発見できる。来年度も新鮮な気持ちでいれますように。

今日は卒業式。
そして息つく間もなく新学期の準備が始まる。

front1.jpgFRONTという戦争グラフ誌をご存じだろうか。太平洋戦争時、錚々たるデザイナーによって制作された日本のグラフィックデザイン史に輝く傑作である。制作スタッフの一人だった多川精一氏による「戦争のグラフィズム」 という書籍に詳しいが、ロシアアバンギャルドばりの「カッコイイ写真」で「ぞくぞくするような画面構成」をノリノリで追究した結果、とんでもない完成度に達することになったが、紙質がよすぎたり重かったりして結局効果的に配布できなかったらしく、まあ本来の目的(対外てきに日本の軍事力を宣伝すること)からはななめ上をいったようなキワモノ雑誌だったともいえる。費用対効果なんて頭になかったのだろう。


第二次世界大戦の少し前に、帝国陸軍参謀本部の肝煎りで、莫大な資金のもと「東方社」なる小さな謎の出版社(しかも株主に縛られる会社組織ではない)が設立された。従業員は、特高警察に追われている共産党員や、日本でトップクラスの芸術家・画家や写真家等で、戦時中も長髪のままスーツを着こなし、そこだけは自由を謳歌出来たという。

ソビエトのグラフ雑誌を参考に作られた、対外謀略用のプロパガンダ雑誌は「FRONT(フロント)」という。モンタージュ写真や、加筆により増えた艦隊や墜落する戦闘機等、改竄も激しいが、これらの技術は、戦后の写真界に多大な影響を与えた。見開き写真の構成も、他の雑誌を圧倒している。1989年~1990年に、平凡社から極めて高価ながら僅かに復刻した事があったが、現在は品切れのまま重版未定の状況である。
復刊ドットコム解説より

学生の時、師匠が嬉しそうに復刻版を自慢していたことを覚えているが、当時はよく価値がわからずパラパラとみただけだった。大変に重要な本だと後日知り、ちゃんと見たいけど、どこにも無いし、買える値段でもないなぁと思っていたら、専大図書館の蔵書にはいっているのをOPAC検索で発見。またも図書館GJ。

早速借りにいく。

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ちょっと遅くなりましたが、ご報告。
小池研・上平研合同卒業制作展が無事終了しました。ご来場下さいました皆様、誠に有り難うございました。稚拙な成果ではありましたが、多くの方に来ていただいて感謝の限りです。ご挨拶できなかった方にはお詫びいたします。

そして作品を出展した小池研・上平研のみなさんお疲れ様でした。今回の展示は近くて遠い両校にとって初の試みってことで、実に大きな一歩だったと思います。我々教員にとっても大変いい経験になりました。そもそもといえば、情報デザインフォーラムという小さな接点があったからこそ行われたことでもあり、対談に協力してくださったメンバーの吉橋先生、浅野先生にも感謝いたします。

こういった展示プロジェクトでは展示する成果物がメインなのは言うまでもないですが、よく問題になるのはむしろ会場の準備のもろもろで、その辺に関しては少ない人数の中、全員総掛かりでよく頑張ったと思います。自分の研究の成果物に加えてパネルを作り、それと並行して会場設営のプランをねったりパンフを準備したりと、お客さんにはあまり見えない部分で相当に学生らは協同作業をしていました。(遠隔コラボレーションには武蔵工大で使ってきたNOTAが活躍)


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約一年間の準備期間を終えて、いよいよ明日がテイクオフ
両研究室の離陸の刻が近づいてます。 無事に飛び立ちますように。

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週末は雨だそうで、案内用の看板が濡れないように
小池研の院生のS君の指揮で防水加工をしているところです。

雨だと、幸いにも花粉が飛ばないですね。

併設展の小池研3年生の展示準備も頑張ってました。
みんな就活と並行してやってるようです。
2.3年生のみんな、武蔵工大の学生達も、我々のプロジェクト以上に濃い日々を送っているぞ〜。

うちからは、4年生以外に、3年生のPacPacプロジェクト、2年「呼吸する文庫」も参考出品としてパネル展示してますので、余裕のある学生がいたら、パネルの前でプレゼンしてくれればありがたいです。




タッチレス展

2009年3月7日(土)~9日(月) 11:00~18:00
六本木AXISビル内4階JIDAデザインミュージアム
入場無料
展示内容: タッチレスをキーワードにエプソンのアドバンストデザインラボで開発されたプロトタイプを展示

インタラクションデザインの展示会。都合が付けば是非いこう。


植原亮輔展
2009年3月2日(月)~ 3月27日(金)
クリエイションギャラリーG8(銀座)

 D-BROSの植原氏の個展。これは見逃せない。


玉川大学グローバルCOEプログラム 第2回特別講義
『<心−身体−脳>のダイナミクス〜選好意思決定を中心に』

2009年3月9日(月) 16:00〜17:00 玉川大学8号館 123教室

講演者 下條 信輔 氏 (カリフォルニア工科大学教授)

これも行きたいが・・・。

 


エクスデザイン展 慶応慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科
2009年3月15・16日
AXISギャラリー


■ KANSEI × TSUKUBA × DESIGN 展 筑波大学
2009年3月27〜31日
AXISギャラリー

ご無沙汰しております。
いろいろと仕事が重なり、疲労困憊の日々ですが
いよいよ合同卒制展も今週末にせまり、学生達も真剣に展示の準備しております。

Take Off 小池研・上平研合同卒業制作展 3/6.7.8

ところで、会場について情報の訂正を。

BankArtにはギャラリーが二つありまして、
我々の会場は海沿いのStudio NYKの方です。
馬車道近くのBankArt1929 YOKOHAMAではありません。


以前の情報ではbankArt1929と掲載してしまいましたが、訂正します。

少々離れておりますのでご注意ください。
地図ではこのようになってます。

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