April 2009アーカイブ

火曜の夜は久々に学部の先生方と飲酒。てっきり翌日から休みかと思って、気分良く飲んでいたら同僚の先生方から激しい突っ込みをくらった。 学事暦で休みが振り替えられているのを忘れて、あやうく授業をぶっちぎるところだった。

「専大は、天皇誕生日(元)は仕事して、メーデーは休むんですね、って某大学の先生から言われたよ」と F先生。
それを聞いていたK先生、
「いいじゃないですか!われわれはプロレタリアートなのですよ!」

本当のところは、授業が潰れる曜日を均等にするためだろうけど、なんか微妙に学風が。

というわけで街は天気良いGW日和ながら、学内の様子はまったく普段通りにしかみえない。
一息つきたいけど、そういえば授業以外の仕事がたまっているな、ふう。


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尊敬するデザイナー、リビングワールドの西村さんが作られた砂時計。一昨年の秋にギャラリーで見て気になっていたが、昨年末のオンラインバザーで格安で販売されていたので、思わず購入した。

本来の正規バージョンは、砂が落ちきるまでの時間が、1分とか3分ではなく、月や太陽の光が地上に届くまでの時間にあわせて作られており、落ちる砂に想像力を重ね合わせて鑑賞するもの。これは「まちがいの時間」ということで、ちょっと時間がずれた、いわばアウトレット品である。なのでサラサラと流れる砂に重ねて僕が想像するのは、西村さんの費やした思索や手間暇の時間といってよい。

沢山のガジェット類といっしょに、こっそりと研究室の棚におかれているが、図々しくもご本人から直接手渡ししてもらったこともあり、僕の宝物である。
大事にしております>西村さん



西村さんによる伝説的プレゼンテーション
世界経験のデザイン_"世界"に"ユーザー"はいない(1999.7.10)

「群盲、象を"表す" 」 (デブサミ2008)


名著「自分の仕事をつくる」も文庫になったのでお勧めです。


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ここのところずっと続いていた大学裏の浄水道通りの道路工事がいつのまにか終わったようだ。道幅も拡がって右折待ち渋滞が無くなり、とても快適になった。

そしてキレイに舗装された一方で、「タヌキ出没注意」の看板だけがくっきりと取り残されている。
ここら一帯は雑木林がうっそうと茂った山道状態だったので、この標識の絵のようにトコトコと迷い込んできて「あれれここはドコダ」というようなタヌキの姿のとぼけ具合がこの通りの雰囲気とマッチして面白かったのにな・・・今や違和感しかない。

タヌキの生息数もかなり減っているのに加え、開発が進む周辺の環境的にも、もうここをタヌキが横切る機会はあったとしてもかなり珍しいことだろう。こうやって「むかしはなぁ」という話になっていくのか、と思った。

ちなみに、タヌキを触ると、ネコと違って体毛がとても長くて固い。
亀の子タワシの毛のような感触である(追いかけて捕まえたことがある奴)


DSCF6244.jpg 先日のこと、昨年卒業したM君から一通のメールが来た。M君は4年生の頃にサッカーの共同研究(参考1,2)した縁で、現在、上のロゴが入ったJリーグのチームでテクニカルスタッフとして働いている。今シーズンはスタートダッシュでつまづいているようでチームの中の人としては大変そうだが、文章から見ると持ち前の明るさを発揮して充実した日々を送っているようだ。

学会のために覚えたことが、最近になってかなり自分のためになっていると痛感しています。大学時代もうちょっと勉強してれば...、と思える年ごろになってきました。

自分がよく上平先生から借りていた、フローチャートの例がたくさん書いている本のタイトルなんでしたっけ?あの本かなりよかったです。今になって欲しいです。他にも「情報を見せる」という点で参考になる本があれば教えてください。社会人になったのでamazonで買います(笑)

仕事としては、チーム経営や監督側と実際に動く選手達の戦略・戦術を繋ぐ役割をしているらしいので、コミュニケーションの橋渡しする人として、ブリッジマン(tube_log参照)である必要はあるのだが、うーん、そういう現場でもインフォグラフィックスなどのデザインを学んだことが活きるってのは、本当に世の中分からないし、正直嬉しい。あっさりと書いているが、プロサッカーのスタッフの言葉としては画期的なことなんじゃないだろうか。

ついでに、もう一点の用件は、若い人たちと一緒に酒を飲みたいらしい。今度飲みに行きましょう、という件。こういう話は僕の近くにいる学生でセッティングしてしまうのもなんだかもったいないな、ってことで、ここで募集してみる。M君と是非飲んでみたいという学生は上平まで。ちなみに他大の学生でも全然OKです。Mの同期だから俺も混ぜろってのも可。具体的な日時は未定ですが、曜日は木か金、遊園近辺にて。


P1030341.jpgTAKEO PAPER SHOW 2009/言葉のペーパーショウ SUPER HEADS'
今年は紙の未来を考えようというテーマで、講演会としての開催。やっぱりこの不況の中、いつものような展示だとお金がかかりすぎるというのもあるのだろうな。あいさつ文にあった「ただの不況ではなく、世界は今『リセット』されようとしていると考えたほうがいいのかもしれません」という原研哉(企画構成)の言葉が重い。

完全予約制だったが、僕は運良く抽選で当たったので土曜の午前中の回に行ってきた。あたったのは、感性C1、とC2で、それぞれC1(リー・エーデルコート/マルチダ・マクエイド/深澤直人)、C2(青木史朗/植原亮輔)、というスピーカー陣。当日の講演内容は映像およびテキストで全てウェブサイトで配信され、さらには講演をまとめた本も出版される予定とのこと。(19日現在、要点だけまとめられたデイリーレポートが公開されている)

講演はどれも面白かったが、やっぱり独特なのが深澤直人の講演。「自分は専門家ではないので紙についての情報は無いけど、ただ性質は知っている」と論点を押さえながら、人間との関係にある物質としての紙に視点を向けた話が展開された。紙と言えば無垢の様態が最も良いととらわれがちだが、皺がついて劣化したり、使い込んでなじんでいく中にも、カドが取れた良さがあり、同様にその環境の中で成立している価値がある、と。デザインとは、環境が持っている関係性の性質を読みとることにつきる、「デザイン」の知恵はその中でほんのちょっとつかっているにすぎないんじゃないか、と。

講演のデイリーレポート:深澤直人
SIWA(紙和)

生態心理学をベースにした深澤氏らしい講演だったが、スライド後半で、武蔵美で行っている課題作品が紹介された。任意のモチーフを黒い針金で3次元スケッチするというもの。 靴、氷の入ったグラス、即席ラーメンの麺など多様なモチーフが登場して会場は湧いたが、写真で見ると3次元で描いているからか、確かに本物のスケッチ以上に妙にスケッチっぽい。特に深澤氏が絶賛していたのが、ある女子学生がつくったという枯れ葉のスケッチ。枯れ葉のはかなさと細い針金の繊細な線がぴったりはまっているという評。

ふむ。考えてみれば、針金で描くにはむやみに線を増やせば似てくるわけではなく、物体を物体たらしめているキワを見つける必要がある。描いた線によって、空間の中に我々が知っている姿が切り出されることになる。無いはずのところに張りがうまれ、空間との関係が具現化されるということでもある。関係として成り立つ、という視点を理解するための面白いトレーニングだと思う。悔しいから真似しないけど。

・・・とここまで書いて風邪が酷くなってきたので、申し訳ないですが、寝ます。



うーん、こりゃすごい。部屋の中と外、そして自分のパソコンの前
までくっついて離れる世界。今、自分はどこに居て、どこから見ているのかの視点と意識が撹乱されていく。かなりなメディア使いだな。(via.はてブ)

作者は、竹内泰人氏。(武蔵美映像の院を今年修了した人らしい)
他にも作品があります。







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だんだん学務が忙しくなってきた。病み上がりにはちょっと辛い。月曜は2年生のブートキャンプとして20時までIllstratorの補習。学生らがベジェ曲線と格闘してたくさん居残っている中、翌日の1年生の演習準備のため早めに退散。許せ。3,4年のテーマにももっと関わりたいところだけど、なかなか時間取れないね。

遅ればせながら巷(マイミクさんたちの間とかtwitterとか)でちょっと前に話題になった、 POKENを買ってみた。スイス生まれのデジタル名刺ガジェット。データを交換するためのやりとりの儀式が「ハイタッチ」ってのが、ちょびっとだけ面白い。しかしハイタッチする相手がいないよ・・・ ヽ(`Д´)ノウワァァァン.



つくし玩具店

2009年 4月3日(金)〜4月12日(日) 12:00〜20:00
場所:神楽坂フラスコ

国立のつくし文具店が玩具メインで期間限定OPEN。

たしか小池先生が以前、ブログに書かれていたような。
小学校時代の同級生だそうで。

(via.デザインの現場ブログ
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月岡芳年展「描く」

2009年4月1日(水)−24日(金)
専修大学図書館本館 研修室(生田校舎9号館3階)

月岡芳年という浮世絵師の展覧会を学内でやっているっぽい。歌川国芳の弟子だった人だそうで、ちょっと興味を引かれた。歌川国芳は大好きなのだ。あまり浮世絵を知らない人でも、絵を見れば分かるだろう。笑える絵も多い。

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ちょっと前のことになるが、3/29にはgooラボの「ネットの未来カンファレンス」を聞きに行ってきた。午前中に4年生の就職指導をしていたら遅刻して、第一部は聞き逃してしまったが、聞けた2部と3部ではパネリストの皆さんがそれぞれ濃い発言をしていて、興味深いものだった。

レポート:マイコミジャーナル「技術的優位性がなくなったとき、日本はどうする? - gooラボ ネットの未来カンファレンス」

それにしても、チームラボの猪子社長は司会者(藤代さん)に美味しいところをもっていかないように後回しにされたりしながらも、終わってみれば結局一番変わった切り口を提供しているって点で、さすが。

写真は、第2部で「思考の外在化」を説明する石垣さん。自分の外に委ねることで自分の頭で考えなくなっているってのはあるよな。この問題、最近関心があって、果たして以前(例えばネットの前、新聞だった時代)はそうじゃなかったのか、どの程度から自分で考えているといえるのか、と考えていくと、一筋縄の話ではないことがわかり、なかなか面白い。

この日話されたネットの未来は、そのまま人間側の限界と適応の問題として捉えられるように思えた。巨大な力が蠢く中でデザインする側ができることはなんだろう。自分の解釈不足で混沌としたまま終わってしまったのがもったいなかった。

久々にお会いした徳力さん、藤代さん、パネラーででておられた大向さんに挨拶。徳力さんは、いつにまにか AMNの社長になられたそうで。あと、気がつかなかったが、いろんな人が会場にいらっしゃったようだ。
谷口@借力さん
イソムラさん


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風邪が治らないが、そろそろ春課題のレポートを採点しなければ、と渋谷ロフトに寄ったついでに先生用のスタンプを発見したので買ってみた。受理できないレベルのものは、「再提出」と。

うーん、これじゃあまりにも子供用なので、もうちょっと面白いのはないかなぁ、と思ったけど、なかなか無いもんだな。10年以上前に見たネタサイトを思い出して、「げんれいハンコ」を久しぶりに訪問してみたら、なんと今じゃ販売もしているようだ
当時はただネタとして笑っているだけだったけど、今ハンコ押せる立場になって見てみると・・・こんなの押したらマジで後ろから刺されそうだ。

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新3年生らが花見やっているってことで、お昼頃に遊びに行ってきた。数日でこの変わりよう。男子学生らが手作り料理やらお菓子やらをもちよっていてなかなか面白かった。

桜は美しい。今こそ俺は、あの桜の樹の下で酒宴をひらいている学生たちと同じ権利で、花見の酒が呑めそうな気がした・・・が、風邪気味なのでお茶だけのんで早めに退散した。

「桜の樹の下には」梶井基次郎 1928


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たまたま本屋で気がついた。+DESIGNINGの2009.3月号の第2特集では、「ダイアグラムの考え方と作りかた」が取り上げられている。ふむ、と思って購入して読んでみると、かなり濃かった。

特集では、杉山久仁彦、岡本一宣、中川賢造の各氏が登場。図版もかなり多く、30P以上にわたってダイアグラムの古典的なルーツや重要な文献も詳細に紹介されている。(平凡社の世界大百科年鑑特集ページまで!)誠文堂のアイデアを除いてここまでマニアックに紹介しているのはたいへん珍しい。これで興味持ってくれる人が増えるといいんだけどな。

個人的には、多摩美(上野毛)で教えてらっしゃる杉山氏の記事が特に面白かった。氏によるダイアグラムの分類は、「関係を示す」「量を比較する」「位置を比較する」「状態を見せる」と4つで、その下に地図や各種チャートなどの手法が整理されているもの。これは自分が講義でやっているのとかなり近い。これまでは大抵、「テーブル・グラフ・チャート・スコア・マップ・イラストレーション」といったような、単に表現形式としての分類だけだったのだけど、一階層上げて人間側の理解の方法で分類したダイアグラムの記事を初めて見た。また情報デザイン、インフォグラフィックスとの意味の違いや見解についても書かれていて、このへんもなかなか興味深い。この辺は、是非つっこんでお話ししてみたいものだ。

杉山氏がお勧めする「ダイアグラムをより深く理解するための本」、20冊が紹介されていたので、リンク付きで転載してみる。

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階段のヘリの部分に詰まった汚れを取り除いている清掃員のおじさん。その丁寧な手さばきに、気持ちよく使ってもらおうとする心がけがよく伝わってきた。

このヘリは、たぶん滑り止めとして必要なのだろう。(自分で観察してみるとよく分かるが)人間は靴を履いてながらも、足の裏のちょうど指の部分で一段一段このヘリを掴まえながら階段を降りている。

でも、そもそも汚れがつまったりしないデザインにできたんじゃないかなぁ。もしくはさっと洗える便利な機械があればいのに。でもそうすると早く仕事が終わってしまい、人が余っちゃうのかもしれない。同時にやりがいも減っちゃうのかも知れない。

この人を見なかったら、へりは目に入らなかったし、自分が汚していることも全く分からなかった。そこに人が関わっているという感謝もしなかっただろう。因果関係が見えるって大事なことだな。

・・・・ってなことを階段上がりながら思った。
カメラを向けたら、照れられた。


リニューアルしていた1号館の3,4Fに、念願の学部用の演習設備がOPENした。主にプロジェクトや総合演習、研究室の活動などに使う予定。場所はちょっと不便だけども、何かが生まれそうなステキな空間になったと思う。学生諸君、有効に使ってくださいね。

4F:ディスカッションルーム1/ディスカッションルーム2/ユーザテストルーム/コミュニケーションスペース

3F:ワーキングルーム/プレゼンテーションルーム/ロッカールーム/情報科学研究所

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ひとりで枡形山広場まで散歩に行ってみた。
今日の午後で、七分咲きぐらい。今週末には満開になりそうです。

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