Education: April 2008アーカイブ
30circlesという発想力トレーニングがある。まず準備として、A4程度の紙に5×6列の30個の円(500円玉ぐらい)をフリーハンドで描いておき、そこに「よーい、ドン」で丸に関連する図像(野球のボールとかリンゴとか)を自由に書き込んでいく。複数にまたがるのも可(メガネとか信号とか)。しかし、「りんごとあおりんご」のように似たバリエーションを延々続けて数を水増しするのはなるべくやめて、図像のチェンジを繰り返していこうと指示を加える。
制限時間は5分。10秒に一つのペースで書いていけば制限時間内に全部埋まる計算だが、実際やってみるとこれがなかなかそうはいかない。言われさえすれば丸いものなんて山ほどあるのに、似たようなもの(コインやら顔やら)が続いたり、焦れば焦るほど出なくなったり・・・。
2年生向けの講義のオリエンテーション時にちょくちょくやっているが、専修大の学生で平均15〜20個程度。(速い学生でたまに30個埋まるのがいるが、5分あっても 10個行かないのも結構居る。いかに普段そういう方面に頭を使ってないかだな(苦笑)。実はこのトレーニングはその人の頭の中からイメージがどのくらい流 暢で多様に湧き出すかを計測するテストでもあるのだが、ちなみに、最初はうまくいかない人も、訓練をつむことで(テーマ変えても)スコアを伸ばすことがで きるようになるといわれている。体験を通して、臨機応変にアイデアを生むためには、次々と展開を切り替えられるような 頭の中の回路そのものが大事であることに気付く、というわけである。
このトレーニングの出典は、「experiences in Visual thinking 」(Robert H.Mckim ,1972)
ロバート・マッキムらによる創造的な能力を開発していくための各種トレーニング手法が紹介されているが、この原典を読むと、人間をシステムがサポートするような21世紀の様子とは違って、アナログに人間の内部のパフォーマンスを上げていこうとする思想がありありと表れていてなかなか興味深い。(出版された当時に考えられた方法ばかりだけど、今でも十分有効なものばかりだな)
30circlesが紹介されている周辺部分をちょっと訳してみた。ちょっと意訳入ってます。
制限時間は5分。10秒に一つのペースで書いていけば制限時間内に全部埋まる計算だが、実際やってみるとこれがなかなかそうはいかない。言われさえすれば丸いものなんて山ほどあるのに、似たようなもの(コインやら顔やら)が続いたり、焦れば焦るほど出なくなったり・・・。
2年生向けの講義のオリエンテーション時にちょくちょくやっているが、専修大の学生で平均15〜20個程度。(速い学生でたまに30個埋まるのがいるが、5分あっても 10個行かないのも結構居る。いかに普段そういう方面に頭を使ってないかだな(苦笑)。実はこのトレーニングはその人の頭の中からイメージがどのくらい流 暢で多様に湧き出すかを計測するテストでもあるのだが、ちなみに、最初はうまくいかない人も、訓練をつむことで(テーマ変えても)スコアを伸ばすことがで きるようになるといわれている。体験を通して、臨機応変にアイデアを生むためには、次々と展開を切り替えられるような 頭の中の回路そのものが大事であることに気付く、というわけである。
このトレーニングの出典は、「experiences in Visual thinking 」(Robert H.Mckim ,1972)
ロバート・マッキムらによる創造的な能力を開発していくための各種トレーニング手法が紹介されているが、この原典を読むと、人間をシステムがサポートするような21世紀の様子とは違って、アナログに人間の内部のパフォーマンスを上げていこうとする思想がありありと表れていてなかなか興味深い。(出版された当時に考えられた方法ばかりだけど、今でも十分有効なものばかりだな)
30circlesが紹介されている周辺部分をちょっと訳してみた。ちょっと意訳入ってます。
新入生向けのパソコン組み立てワークショップをのぞきに行ってきた。
昨年度の模様。
立派に教えている2年生らを見てびっくりした。
自分が普段見ている範囲だけで人を判断してはいけないことを思い知る。
昨年度の模様。
ところで、いつも感心するのが、関係者の巧みな連携プレイの姿。教職員は段取りをすませ、業者が材料を準備し、サポート待機。あとの運営は完全にア シスタントの上級生だけで、各新入生たちの制作グループを指導している。そして次の年には育った新入生らがアシスタントをつとめる、というサイクル。
立派に教えている2年生らを見てびっくりした。
自分が普段見ている範囲だけで人を判断してはいけないことを思い知る。
先週の月曜日から卒業制作のゼミも始まっている。今年は10名。各自のテーマ選定まで少し時間をとったので、以前から試してみたかった、ある工作ワークショップの実験をやってみた。課題は、「ユニークな動きを持つモビール」。プロトタイピング的に試作・動作させながら動きの要素を見出して改良していくことが求められる。今回のポイントは、そのための方法として、3〜4人のグループをつくり、個別に作品を作り始め、1時間程度で交互に回していくというもの。
つまり4人だと、
Aさん→B君→Cさん→D君(完成)
B君→Cさん→D君→Aさん(完成)
Cさん→D君→Aさん→B君(完成)
D君→Aさん→B君→Cさん(完成)
という風になる。最初の人でスタートしたものが、4人の手が入って完成ということだ。次の人がある部分に着目し「このへんがユニークだ」と判断した部分を抽出し、不要な要素が削られ良い部分が引き継がれて進化していく・・・というのがどのくらいダイナミックに起こるのか、または起こらないのかを検証してみるのがねらいだった。ブレスト時の思考が「人の尻馬に乗る」ことで頭をシャッフルし思いがけない連結を生むように、創造性をグループの中に起こすような方法はもうちょっと考えられていい。個人制作に慣れない人はひとりで悩んだ末に袋小路に入りがちだが、それを回避するためにも協創の中で面白いことのソースを見つけて育てるための方略を体得したほうが生産的だ。そんなわけで今回の試みをやってみた次第。
実際にどうなるかは当然僕も見たことないので、どうなるか非常に関心があったのだが、結果としてはテグス結んだり材料カットしたりに予想以上に時間が掛かるようで、制作を引き渡すタイミングが合わず、すぐ完成には至らなかったのはちょっと残念。制作過程と変化の様子はデジカメ写真で残しておくことを指示したので、しばらく研究室に吊しておいて変わっていくのを観察するとするか。4年生のみんな、暇なときでいいので良いので空き時間に作ってくださいね。変化の様子については続報するかも。
夜の部では、「プリン」のオブザベーション&デザインをやってみた。
こちらはボチボチ。
つまり4人だと、
Aさん→B君→Cさん→D君(完成)
B君→Cさん→D君→Aさん(完成)
Cさん→D君→Aさん→B君(完成)
D君→Aさん→B君→Cさん(完成)
という風になる。最初の人でスタートしたものが、4人の手が入って完成ということだ。次の人がある部分に着目し「このへんがユニークだ」と判断した部分を抽出し、不要な要素が削られ良い部分が引き継がれて進化していく・・・というのがどのくらいダイナミックに起こるのか、または起こらないのかを検証してみるのがねらいだった。ブレスト時の思考が「人の尻馬に乗る」ことで頭をシャッフルし思いがけない連結を生むように、創造性をグループの中に起こすような方法はもうちょっと考えられていい。個人制作に慣れない人はひとりで悩んだ末に袋小路に入りがちだが、それを回避するためにも協創の中で面白いことのソースを見つけて育てるための方略を体得したほうが生産的だ。そんなわけで今回の試みをやってみた次第。
実際にどうなるかは当然僕も見たことないので、どうなるか非常に関心があったのだが、結果としてはテグス結んだり材料カットしたりに予想以上に時間が掛かるようで、制作を引き渡すタイミングが合わず、すぐ完成には至らなかったのはちょっと残念。制作過程と変化の様子はデジカメ写真で残しておくことを指示したので、しばらく研究室に吊しておいて変わっていくのを観察するとするか。4年生のみんな、暇なときでいいので良いので空き時間に作ってくださいね。変化の様子については続報するかも。
夜の部では、「プリン」のオブザベーション&デザインをやってみた。
こちらはボチボチ。
早くも疲労困憊の日々だが、今年も3年生のプロジェクトが始まった。今年は、AR(Augmented Reality)のような体験型コンテンツ開発を目指している学生提案プロジェクトを受け持つ。去年はAIRで今年はARだ。我ながら節操ないが、監督役はいるからね。ちょっと前までは実世界と仮想世界を融合したようなことは研究レベルだったのが、今ではもう普通に大学生の会話になっており、なんだか情報社会の時代の流れを感じる。まあ本当に融合させることに意味があるかどうかは企画内容次第なので、しばらく一緒に可能性を考えてみようと思う。
テーマはまだまだ模索途中なのだけど、自分たちで感覚変換の実験してみたり、インタビューを計画したりと、全て自主的ながらまともな発想プロセスを踏みつつあるのは偉い。しかもゴールデンウィークには全 員で大学近くの読売ランドに行くんだそうで、おお、楽しさ体験を分析するためのフィールドワークの場に遊園地を選ぶとはそりゃすごい、と吃驚していたら、単にメンバー間の親睦を深めるためだったらしい。なんだ。(少し軌道修正させ、遊び体験や親子連れの来客を調査してみるようにアドバイスする)
それにしても、様子を見ていて年ごとに大分雰囲気が違うのが毎度面白い。毎年去年担当した学生たちはおとなしめだったが、今年は発言も割と多いし、体育会のノリが加味されたりと割と活発な感 じ。同じ学内のどこぞのプロジェクトに負けたくない(?)らしく、集まりを増やして熱心に進めてる模様。コアメンバーが熱いとそのエネ ルギーが波及する感じがある。
リーダーに恒例のレシートカレンダーをプレゼントしたら、焦り方が初々しかった。このカレンダーでは残された時間の少なさが見事に実感できるのである。
面白い企画になるよう、頑張ってください。
テーマはまだまだ模索途中なのだけど、自分たちで感覚変換の実験してみたり、インタビューを計画したりと、全て自主的ながらまともな発想プロセスを踏みつつあるのは偉い。しかもゴールデンウィークには全 員で大学近くの読売ランドに行くんだそうで、おお、楽しさ体験を分析するためのフィールドワークの場に遊園地を選ぶとはそりゃすごい、と吃驚していたら、単にメンバー間の親睦を深めるためだったらしい。なんだ。(少し軌道修正させ、遊び体験や親子連れの来客を調査してみるようにアドバイスする)
それにしても、様子を見ていて年ごとに大分雰囲気が違うのが毎度面白い。毎年去年担当した学生たちはおとなしめだったが、今年は発言も割と多いし、体育会のノリが加味されたりと割と活発な感 じ。同じ学内のどこぞのプロジェクトに負けたくない(?)らしく、集まりを増やして熱心に進めてる模様。コアメンバーが熱いとそのエネ ルギーが波及する感じがある。
リーダーに恒例のレシートカレンダーをプレゼントしたら、焦り方が初々しかった。このカレンダーでは残された時間の少なさが見事に実感できるのである。
面白い企画になるよう、頑張ってください。
1年生向けの情報リテラシー演習の第1回で、担当の先生にメールを出す、という課題があった。設定をすませて、一通り礼儀をふまえた文面が書ければとりあえずOKなのだけど、普通に自分のことを教員宛に書かせてもあまり面白くない(失礼)ことは経験的に学んだので、せっかくなのでなんか変わった出題をしたい。
で、彼らはどのくらいの文章力があるのかを把握するために、作文をさせてみる。今年のエイプリルフールのためにつくられた新書ジェネレータ「エア新書」をネタにしてみた。ネタは考えるのはそれなりに難しい。発想が苦手なのも多いと思ったので逃げのための問題2も作る。
■問題1
「エア新書」というネタサービスがある。http://airbook.jp/
あなたが読みたい架空の本のタイトルを考えなさい。
また、ウソ書評を描いてください。
200字~400字程度。
(冗談でもなんでもかまわない。想像力を評価する)
■問題2
あなたの大好きな「場所」をひとつあげ、
その魅力が他人に伝わるように、熱く語ってください。
(個人的な思い出の場所、名所、・・・、どこでも構わない)
で、集まってきたのがこれ。
本文だけ抜粋して、他人がどんなことを書いたのかのフィードバックとした。
4/15メール課題回答一覧
エア新書を選択したのは、1/3程度。むむ残念。謎なタイトルばかりだが、しかし、書く人はけっこうノリノリでウソ書評を書いていて、そのなりきり具合がなかなか笑える。
もうちょっと膝を打つようなのが生まれてくれればな、とは思うけど、いきなりそこまで求めるのは酷か。
#この「エア新書」を作ったのはZerobaseのみなさん。
面白いサービスどうも有り難うございました!
