Education: November 2008アーカイブ
望月先生の教育支援システム総論のゲスト講演として、八重樫先生(立命館大)が来られることを知り、こりゃ聞き逃せないと急遽土曜に大学に行ってきた。その価値を知る人間は、休日出勤してでもこういう機会に勉強するのだ。教室には山下先生と松永先生も来られていた。学生は何人か休んでいたかも。
八重樫先生は、前職の武蔵美の教員コミュニティで栗芝先生や現・未来大教授の寺沢先生と関わりが深い方である一方で、今では望月先生の研究パートナーでもあったりして、世間は狭い。
・突撃!隣の研究者:八重樫文先生
・突撃!隣の研究者:望月俊男先生
ロッカーのような黒ずくめの風貌と鋭い眼光は強面そのもので、当初学生は圧倒されていたようだが、講演では現在開発中の「若年看護師に向けたe-ラーニング教材」のデザインを事例にして、とても優しく噛み砕いてお話ししてくださった。
医療の現場が疲弊していることは最近よく耳にするが、それだけではなく制度が変わったせいで、実践的な現場の知識を伝達する中堅看護師との若手看護師との人数のバランスが取れておらず、若手はやる気があっても忙しい中では安全な対処策や危険察知の事例を学ぼうにも学ぶ機会が少ない、という問題があるんだそう。そこで八重樫先生たちのチームは、現場で使える知識を看護師の業務手順に合わせた形で、かつ学習への能動性や継続性を引き出すような面白いe-leaning教材を目指して開発している、というお話。
まず、ニーズとして抜群にいいところを突いているな、というのが第一印象。通常の看護の教材にエンターティンメント性は少ないと思うが、今回見せていただいたものはDSのパッケージソフトとして普通にあってもおかしくないほどにキャラ設定も作り込まれていて、確かに若い女の子達が業務で疲れて帰ってきたとしても、余暇に学びたくなるような十分な魅力を持っていたと思う。検討段階のスケッチや開発中のプロトタイプを多く見せていただいて興味深かったが、特に「自分からやりたくなる」ための、かっとんだデザインコンセプトに一番唸らされた。そこまで思い切って舵取りするあたりが、流石。まだ開発途中だそうだが、これは公開されたら評判を呼びそうだ。
八重樫先生の主なテーマは「デザインの知見をまだあまりデザインの考え方が浸透してない分野に持ち込んでその有用性を示すこと」だという。デザインスピリッツを武器に未踏の分野に果敢に切り込んでいく姿は、そのロッカーな外見以上に挑戦に溢れている。
大学の学務も相当に忙しいはずなのにな。
負けないように自分も頑張ろう、という気になった、土曜の午後。
八重樫先生のブログ記事
kazarblog:ゲスト講師と呼ばれて
#今日会った数名の学生らに聞くところによると、ちゃんと響いていたようですよ。お忙しいところお疲れ様でした。
八重樫先生は、前職の武蔵美の教員コミュニティで栗芝先生や現・未来大教授の寺沢先生と関わりが深い方である一方で、今では望月先生の研究パートナーでもあったりして、世間は狭い。
・突撃!隣の研究者:八重樫文先生
・突撃!隣の研究者:望月俊男先生
ロッカーのような黒ずくめの風貌と鋭い眼光は強面そのもので、当初学生は圧倒されていたようだが、講演では現在開発中の「若年看護師に向けたe-ラーニング教材」のデザインを事例にして、とても優しく噛み砕いてお話ししてくださった。
医療の現場が疲弊していることは最近よく耳にするが、それだけではなく制度が変わったせいで、実践的な現場の知識を伝達する中堅看護師との若手看護師との人数のバランスが取れておらず、若手はやる気があっても忙しい中では安全な対処策や危険察知の事例を学ぼうにも学ぶ機会が少ない、という問題があるんだそう。そこで八重樫先生たちのチームは、現場で使える知識を看護師の業務手順に合わせた形で、かつ学習への能動性や継続性を引き出すような面白いe-leaning教材を目指して開発している、というお話。
まず、ニーズとして抜群にいいところを突いているな、というのが第一印象。通常の看護の教材にエンターティンメント性は少ないと思うが、今回見せていただいたものはDSのパッケージソフトとして普通にあってもおかしくないほどにキャラ設定も作り込まれていて、確かに若い女の子達が業務で疲れて帰ってきたとしても、余暇に学びたくなるような十分な魅力を持っていたと思う。検討段階のスケッチや開発中のプロトタイプを多く見せていただいて興味深かったが、特に「自分からやりたくなる」ための、かっとんだデザインコンセプトに一番唸らされた。そこまで思い切って舵取りするあたりが、流石。まだ開発途中だそうだが、これは公開されたら評判を呼びそうだ。
八重樫先生の主なテーマは「デザインの知見をまだあまりデザインの考え方が浸透してない分野に持ち込んでその有用性を示すこと」だという。デザインスピリッツを武器に未踏の分野に果敢に切り込んでいく姿は、そのロッカーな外見以上に挑戦に溢れている。
大学の学務も相当に忙しいはずなのにな。
負けないように自分も頑張ろう、という気になった、土曜の午後。
八重樫先生のブログ記事
kazarblog:ゲスト講師と呼ばれて
#今日会った数名の学生らに聞くところによると、ちゃんと響いていたようですよ。お忙しいところお疲れ様でした。
「上平君はメンタルな調子がブログにもろにでて分かりやすいね」と、フォーラムの懇親会時に某先生から言われた。うーん、確かにその通り。最近全然書いてないが、忙しいわけじゃなくなんだか"書く元気""がないだけなのだよな。いろんな方から励ましていただいて恐縮です。有り難うございます。しばらく内容薄くなると思いますが、他愛のないメモ程度を細々と綴りたいと思いますのでよろしくお願いします。
さて今日は休日出勤して、仕事の合間に2年生のコース演習のとあるグループの企画ミーティングに立ち会い中。この演習は明日が中間プレゼンなのだが、自ら志願して休日に大学来て発表前にちゃんとチェックうけるとは、なかなか大した気合だ。難しくても自分たちの頭で考えを生み出していくことに喜びを感じ始めたようで、つまらない案で妥協するのも悔しいらしく、こんな土壇場までメンバー全員隣の部屋でうんうん唸っている。つき合うこちらも大変なのだけど、実は教員はそういう学生達らが発するパワーに支えられていたりもする。
この迷走する議論がまとまる瞬間は、たぶん彼らの4年間の学習経験の中でも重要なところになるだろうし、ちゃんとタイミング逃さずすくいあげておくべきかな、って感じていたら、タイムリーに中原先生のブログに「教育的瞬間」の概念が紹介されているのを知った。ふむ、なるほど。やはり教育ってものは状況の中にあるのだよな。彼らも延々一日中議論しているが、その中で最小にして最大のアドバイスする頃合いを読んでみるかな。ちょっくら様子を見に行くか。
さて今日は休日出勤して、仕事の合間に2年生のコース演習のとあるグループの企画ミーティングに立ち会い中。この演習は明日が中間プレゼンなのだが、自ら志願して休日に大学来て発表前にちゃんとチェックうけるとは、なかなか大した気合だ。難しくても自分たちの頭で考えを生み出していくことに喜びを感じ始めたようで、つまらない案で妥協するのも悔しいらしく、こんな土壇場までメンバー全員隣の部屋でうんうん唸っている。つき合うこちらも大変なのだけど、実は教員はそういう学生達らが発するパワーに支えられていたりもする。
この迷走する議論がまとまる瞬間は、たぶん彼らの4年間の学習経験の中でも重要なところになるだろうし、ちゃんとタイミング逃さずすくいあげておくべきかな、って感じていたら、タイムリーに中原先生のブログに「教育的瞬間」の概念が紹介されているのを知った。ふむ、なるほど。やはり教育ってものは状況の中にあるのだよな。彼らも延々一日中議論しているが、その中で最小にして最大のアドバイスする頃合いを読んでみるかな。ちょっくら様子を見に行くか。
