Education: May 2009アーカイブ
バックミンスター・フラーが発明したことで知られる、ダイマクション・マップ。これは地球を正二十面体に投影したもので、メルカトル図法でかかれた通常の世界地図よりも、大陸のかたちや面積の歪みが少ないことが特徴である。また展開図の状態では、以下の図のように、6つの大陸がほぼ繋がった一風変わった世界の姿を眺めることができる。フラーの思想によると、宇宙には上下や南北はなく、外と内だけがあるんだそうだ。
参考までに、メルカトル図法がどのくらい歪んでいるのかを一目で分かるように表したのが,以下のインフォグラフィックス。強烈ですね。

さて、先日、2年生のCD基礎演習における恒例の小学生との交流の際、このダイマクション・マップを組み立てるワークショップを行ってみた。20個の正三角形に分解しスチレンボードに貼り付ける。それをパズル状に合わせながら、セロテープでくっつけて立体を組み立てていく。なお地図のパーツの裏側には天体についての基礎的な知識を問う文章が書いてあり、子供達が持っているおおよその知識を密かに調べるためのトリガーとなっている。大学生がそれを質問しながら進めていくという仕掛け。
このワークショップは目的は教材作りのためのユーザ調査なので、我々の側としてはHCDプロセス的に、対象を知るための観察やインタビューのデータおよび作り手(学生)が生身の人間を体感的にイメージできる経験が欲しい。しかしそれを調べることだけを目的にしては、わざわざ大学まで来てくれているのに、一緒にいるこどもたちはあまり楽しくないということになってしまう。初対面の大学生に心を開くためには、一緒に何か新しいことを体験し、達成感を得るということがたぶん有効だろう。ってことで、栗芝先生と悩みに悩み、大学生と小学生それぞれがWinWinになるようなギリギリのバランスを探ってみた。
ワークショップの時間は、月曜の午前中のほぼ一時間。事前にSAの女の子達が手をマメだらけにしてパーツの下準備してくれたお陰で、なんとかちょうどいいぐらいのボリュームでおわったようだ。会話に夢中で地球儀を作り終わらないとか、逆にそっち作るのに夢中になってしまいあまり話せかなったとか、コンビネーションによってそれぞれの成果のばらつきはあったものの、お互いの手と手がが交差しあう協同作業は、BBQ 等と同じようにアイスブレイクとしての役割はとても大きかった模様。
2年生の方もはじめての経験で苦労しつつも、果敢にこどもたちの目線まで降りた甲斐があり、短いながらも、貴重な時間が過ごせたようだ。対象となるこどもたちは自分たちの予想以上に物知りだということ、名詞としての知識としてはあってもそれ以上の理解についてはちょっと怪しいこと、興味のないときと好奇心で目が輝くときの反応の違いなど、当日の作業記録を読むとみんな多くのことに気付いたことがわかる。大学生もかつては小学生だったはずのだけど、みんないつの間にか当時の気持ちを忘れている。僕も同じように忘れていたわけだけど、元気な子供達をみると気が引き締まる。
これから学生達は教材の企画を始め、7月には小学校で発表。今年も楽しみです。
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2008年度の小学生訪問/2007年度の小学生訪問
参考までに、メルカトル図法がどのくらい歪んでいるのかを一目で分かるように表したのが,以下のインフォグラフィックス。強烈ですね。
さて、先日、2年生のCD基礎演習における恒例の小学生との交流の際、このダイマクション・マップを組み立てるワークショップを行ってみた。20個の正三角形に分解しスチレンボードに貼り付ける。それをパズル状に合わせながら、セロテープでくっつけて立体を組み立てていく。なお地図のパーツの裏側には天体についての基礎的な知識を問う文章が書いてあり、子供達が持っているおおよその知識を密かに調べるためのトリガーとなっている。大学生がそれを質問しながら進めていくという仕掛け。
このワークショップは目的は教材作りのためのユーザ調査なので、我々の側としてはHCDプロセス的に、対象を知るための観察やインタビューのデータおよび作り手(学生)が生身の人間を体感的にイメージできる経験が欲しい。しかしそれを調べることだけを目的にしては、わざわざ大学まで来てくれているのに、一緒にいるこどもたちはあまり楽しくないということになってしまう。初対面の大学生に心を開くためには、一緒に何か新しいことを体験し、達成感を得るということがたぶん有効だろう。ってことで、栗芝先生と悩みに悩み、大学生と小学生それぞれがWinWinになるようなギリギリのバランスを探ってみた。
ワークショップの時間は、月曜の午前中のほぼ一時間。事前にSAの女の子達が手をマメだらけにしてパーツの下準備してくれたお陰で、なんとかちょうどいいぐらいのボリュームでおわったようだ。会話に夢中で地球儀を作り終わらないとか、逆にそっち作るのに夢中になってしまいあまり話せかなったとか、コンビネーションによってそれぞれの成果のばらつきはあったものの、お互いの手と手がが交差しあう協同作業は、BBQ 等と同じようにアイスブレイクとしての役割はとても大きかった模様。
2年生の方もはじめての経験で苦労しつつも、果敢にこどもたちの目線まで降りた甲斐があり、短いながらも、貴重な時間が過ごせたようだ。対象となるこどもたちは自分たちの予想以上に物知りだということ、名詞としての知識としてはあってもそれ以上の理解についてはちょっと怪しいこと、興味のないときと好奇心で目が輝くときの反応の違いなど、当日の作業記録を読むとみんな多くのことに気付いたことがわかる。大学生もかつては小学生だったはずのだけど、みんないつの間にか当時の気持ちを忘れている。僕も同じように忘れていたわけだけど、元気な子供達をみると気が引き締まる。
これから学生達は教材の企画を始め、7月には小学校で発表。今年も楽しみです。
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