Interface: April 2009アーカイブ
尊敬するデザイナー、リビングワールドの西村さんが作られた砂時計。一昨年の秋にギャラリーで見て気になっていたが、昨年末のオンラインバザーで格安で販売されていたので、思わず購入した。
本来の正規バージョンは、砂が落ちきるまでの時間が、1分とか3分ではなく、月や太陽の光が地上に届くまでの時間にあわせて作られており、落ちる砂に想像力を重ね合わせて鑑賞するもの。これは「まちがいの時間」ということで、ちょっと時間がずれた、いわばアウトレット品である。なのでサラサラと流れる砂に重ねて僕が想像するのは、西村さんの費やした思索や手間暇の時間といってよい。
沢山のガジェット類といっしょに、こっそりと研究室の棚におかれているが、図々しくもご本人から直接手渡ししてもらったこともあり、僕の宝物である。
大事にしております>西村さん
西村さんによる伝説的プレゼンテーション
「世界経験のデザイン_"世界"に"ユーザー"はいない」(1999.7.10)
「群盲、象を"表す" 」 (デブサミ2008)
名著「自分の仕事をつくる」も文庫になったのでお勧めです。
本来の正規バージョンは、砂が落ちきるまでの時間が、1分とか3分ではなく、月や太陽の光が地上に届くまでの時間にあわせて作られており、落ちる砂に想像力を重ね合わせて鑑賞するもの。これは「まちがいの時間」ということで、ちょっと時間がずれた、いわばアウトレット品である。なのでサラサラと流れる砂に重ねて僕が想像するのは、西村さんの費やした思索や手間暇の時間といってよい。
沢山のガジェット類といっしょに、こっそりと研究室の棚におかれているが、図々しくもご本人から直接手渡ししてもらったこともあり、僕の宝物である。
大事にしております>西村さん
西村さんによる伝説的プレゼンテーション
「世界経験のデザイン_"世界"に"ユーザー"はいない」(1999.7.10)
「群盲、象を"表す" 」 (デブサミ2008)
名著「自分の仕事をつくる」も文庫になったのでお勧めです。
TAKEO PAPER SHOW 2009/言葉のペーパーショウ SUPER HEADS'今年は紙の未来を考えようというテーマで、講演会としての開催。やっぱりこの不況の中、いつものような展示だとお金がかかりすぎるというのもあるのだろうな。あいさつ文にあった「ただの不況ではなく、世界は今『リセット』されようとしていると考えたほうがいいのかもしれません」という原研哉(企画構成)の言葉が重い。
完全予約制だったが、僕は運良く抽選で当たったので土曜の午前中の回に行ってきた。あたったのは、感性C1、とC2で、それぞれC1(リー・エーデルコート/マルチダ・マクエイド/深澤直人)、C2(青木史朗/植原亮輔)、というスピーカー陣。当日の講演内容は映像およびテキストで全てウェブサイトで配信され、さらには講演をまとめた本も出版される予定とのこと。(19日現在、要点だけまとめられたデイリーレポートが公開されている)
講演はどれも面白かったが、やっぱり独特なのが深澤直人の講演。「自分は専門家ではないので紙についての情報は無いけど、ただ性質は知っている」と論点を押さえながら、人間との関係にある物質としての紙に視点を向けた話が展開された。紙と言えば無垢の様態が最も良いととらわれがちだが、皺がついて劣化したり、使い込んでなじんでいく中にも、カドが取れた良さがあり、同様にその環境の中で成立している価値がある、と。デザインとは、環境が持っている関係性の性質を読みとることにつきる、「デザイン」の知恵はその中でほんのちょっとつかっているにすぎないんじゃないか、と。
・講演のデイリーレポート:深澤直人
・SIWA(紙和)
生態心理学をベースにした深澤氏らしい講演だったが、スライド後半で、武蔵美で行っている課題作品が紹介された。任意のモチーフを黒い針金で3次元スケッチするというもの。 靴、氷の入ったグラス、即席ラーメンの麺など多様なモチーフが登場して会場は湧いたが、写真で見ると3次元で描いているからか、確かに本物のスケッチ以上に妙にスケッチっぽい。特に深澤氏が絶賛していたのが、ある女子学生がつくったという枯れ葉のスケッチ。枯れ葉のはかなさと細い針金の繊細な線がぴったりはまっているという評。
ふむ。考えてみれば、針金で描くにはむやみに線を増やせば似てくるわけではなく、物体を物体たらしめているキワを見つける必要がある。描いた線によって、空間の中に我々が知っている姿が切り出されることになる。無いはずのところに張りがうまれ、空間との関係が具現化されるということでもある。関係として成り立つ、という視点を理解するための面白いトレーニングだと思う。悔しいから真似しないけど。
・・・とここまで書いて風邪が酷くなってきたので、申し訳ないですが、寝ます。
